最近、70年周期という言葉を耳にします。
今年が2011年。
70年前は1941年、12月8日に日本軍がハワイの真珠湾を奇襲攻撃し、太平洋戦争に突入した年です。
さらに70年前は1871年。明治維新後、廃藩置県が行われた年にあたります。
今年が、明治維新、第二次世界大戦終戦に次ぐ、大きな時代の転換期といわれる所以です。
時代がかわるとき、はやる病気も移り変わると言われます。
太平洋戦争に入る前後、1930年代から40年代にかけてまでは日本人の死因の1位は結核でした。
現在は、がんが死因のトップですが、厚労省の統計で、20代の死因のトップは自殺であることが、示されています。自殺の原因は様々ですが、一様に「心」の問題であるといえるでしょう。
これから先の1日1日を、放射能の影響や新たな事故や震災の可能性におびえつつも、私たちは日々を営み生きていかなくてはなりません。生きて、生活をし続けながら、常に二本ある分かれ道のどちらかを選択して、新しい形の未来を作る時期が、今年始まったのだということを、「70年周期説」は教えてくれています。
ひとつひとつの出来事に対して、賛成するのか反対するのか、笑うのか泣くのか、大っきらいと叫ぶのかやっぱりあなたが好きと伝えるのか、電気を消すのかつけるのか…。
無数の分かれ道の前で、日々茫然と立ち尽くす私たち。
そんな私たちが、できるだけ柔らかな心で、広い世界を見渡しながら、ていねいに未来をつくるために、できること。
そのひとつが、感情を感じること、表現すること、そして歌うことだと、日々実感しています。
歌う側にも、聴く側にも、心を動かさせる 歌。
今年のテーマは「表現力」。
体を使った表現と動きを控えた静から湧き出る感情の表現…。奥深い道のりですが、生徒さんたちも合唱団メンバーも私自身も、ともに磨き合って行く覚悟です!!